「企業は人なり」は社長のエゴ
「企業は人なり」は社長のエゴ
経営書を読んだり、セミナーに参加したりすると、「企業は人で決まる」と、よく聞きます。
経営をするとき「人」が計画を立てて、それを実行するのも「人」です。
では、ここでいう「人」とは誰なのでしょう?
中小企業の社長は、企業は人で決まるの「人」は「従業員である」と考えている人がとても多いです。
でも、こうした思い込みは社長の責任をあいまいにし、教育費のムダ遣いを発生させます。
「企業は人で決まる」という教訓の「人」とは、まぎれもなく「社長」です。
人は何事につけても自分に都合がいいように考える悪いクセがあります。
この「人」を「従業員である」と思い込んでいませんか?
従業員が1,000人くらいの会社の社長様がこう考えるのならいくらか正当性があるかもしれません。
「従業員100人以下の会社では業績の96~98%が、社長一人の戦略・実力で決まります」
こういう例えがあります。
社長がポストを青にせよといえば青にできますが、従業員が緑にすると決めても、社長が反対すれば緑にはできません。
会社のすべての意思決定は、社長が決めているのです。
「いやいやうちの会社は従業員が決めています、従業員に任せています」と思われた社長はいませんか?
従業員に決めていいという決定をしているのは社長、その従業員の採用を決めたのも社長です。
うちの会社は、従業員の能力が低く働きが悪いので業績が伸びないと言い訳を考えていませんか。
すべての経営の責任は社長にあります。従業員を結束させるのも、成長させるのも社長次第です。
会社が儲かるかどうかは社長にかかっているのです。
世の中は、刻刻と変化しています。
社長は、常にアンテナ高く、見識・能力を高める努力を継続しなければなりません。
言い訳は封印です。会社のトップに立ち、儲かる会社をつくっていきましょう!